シンポジウム「中越地震20年に学ぶ防災教育とその課題 〜被災・復興の伝承と学び〜」を開催しました

当学会は、2024年8月30日(金)オンラインシンポジウム「中越地震20年に学ぶ防災教育とその課題〜被災・復興の伝承と学び〜」を開催しました(事務局:株式会社オリエンタルコンサルタンツ)。自治体職員や防災に携わる方々を中心として、多くの方にご参加頂き、中越地震から20年という節目もあり、防災教育などにより災害経験を確実に伝承することの必要性が確認されました。
なお、当日の様子につきまして、以下みらクルTV – YouTubeに公開されておりますのでご視聴いただければ幸いです。

【シンポジウムの概要】

■開催趣旨

元旦から令和6年能登半島地震が発生した本年は、新潟県中越地震から20年を迎えます。中越地震が発生した2004年には、7月13日に水害も発生し、大きな被害をもたらしました。これらの災害について、当時の経験や今日の災害対策に活かせるよう、防災教育などにより、災害経験を確実に伝承することが大切です。
そこで今回は、地震や風水害に関する災害伝承や防災教育をテーマに、被災や復興の伝承と学びに関する知識、意識、認識を深めることを目的に実施しました。

■シンポジウム内容

はじめに、市川宏雄 日本危機管理防災学会会長による開会挨拶の後、中林一樹 中越防災安全推進機構理事長・首都防災ウィーク実行委員会代表・東京都立大学名誉教授による趣旨説明があり、以下の3部構成で実施されました。

そして、登壇者の皆様のご講演とパネルディスカッションを踏まえ、パネルディスカッションのコーディネーターである中林一樹 中越防災安全推進機構理事長・首都防災ウィーク実行委員会代表・東京都立大学名誉教授より、「今後発生が想定される複合災害は未曾有であり、過去にならうだけでは乗り越えられない。地域ネットワークの構築や、DX技術の活用を通して、想像力、創造力、決断力をもった人づくりが必要となる。」と総括がありました。

最後に、野崎秀則 株式会社オリエンタルコンサルタンツ代表取締役社長の挨拶で閉会しました。

【開会】
・開会挨拶:市川宏雄 日本危機管理防災学会会長
・趣旨説明:中林一樹 中越防災安全推進機構理事長・首都防災ウィーク実行委員会代表・東京都立大学名誉教授
「中越大震災に学ぶ防災教育とその複眼的防災の継承~首都防災でも学ぶべきことがある~」
【第Ⅰ部】中越地震20年の報告~被災から復興し、そして今~
・基調講演:髙見真二 新潟県長岡市役所 副市長
「中越地震20年」
【第Ⅱ部】中越地震や近年の水害に学び、首都防災にどう備えるか
・講演① :菊田友弥 国土交通省関東地方整備局荒川下流河川事務所所長
「複合災害(洪水・地震)から首都を守る~国土交通省荒川下流河川事務所の取組~」
・講演② :大原美保 東京大学生産技術研究所教授
「洪水多発の時代に備える首都圏の風水害と防災教育」
・講演③ :澤田雅浩 兵庫県立大学准教授
「長岡における持続可能な防災教育支援体制の構築」
・講演④ :諸橋和行 公益社団法人中越防災安全推進機構事務局長
「中越大震災20年の学びと防災人づくりの取り組み」
【第Ⅲ部】パネルディスカッション
・コーディネーター:中林一樹 中越防災安全推進機構理事長・首都防災ウィーク実行委員会代表・東京都立大学名誉教授
・パネリスト:第Ⅱ部登壇者、中尾毅 株式会社オリエンタルコンサルタンツ 執行役員 防災事業部長
【閉会】
・閉会挨拶:野崎秀則 株式会社オリエンタルコンサルタンツ代表取締役社長

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